獣医/分娩の管理(33) ―次の妊娠・分娩へ向けて(8)
コラム
––– 分娩時の飼養管理改善による繁殖障害予防 ––– 次期の繁殖を効率よく実施していくにあたり、前回までは分娩前の飼養管理を改善することで難産を回避できたり分娩後の子宮内膜炎など繁殖関連の疾病を…
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––– 分娩時の飼養管理改善による繁殖障害予防 ––– 次期の繁殖を効率よく実施していくにあたり、前回までは分娩前の飼養管理を改善することで難産を回避できたり分娩後の子宮内膜炎など繁殖関連の疾病を…
以前、私が勤務していた家畜診療所では毎朝、連絡の入った農場名と牛の症状(稟告)がホワイトボードに書き出され、担当獣医師を割り振り診療に赴いていました。その診療依頼(初診時)の中で最も多い稟告は「食欲…
––– 環境の改善による難産・死産の低減 ––– 分娩時の難産や死産がその後の繁殖性に負の影響をもたらすことは、みなさん何となく認識がある通りかと思います。実際に国内外でもいくつか報告があり、軽度…
今回も引き続き牛が食べるえさの量【DMI(乾物摂取量)】の話をしていきたいと思います。 前回は飼料に含まれる水分の量で、与えている飼料の実質の重量が変わるという内容でした。今回は「牛たちにど…
––– 分娩前の母牛の栄養管理 (まとめ) ––– これまで数回にわたって、次期の繁殖に向けて分娩前の母牛の栄養管理をどのように実施していけば良いのかをご紹介してきました。今回はその内容をもう一度…
【ご挨拶】 皆様はじめまして、私は中部飼料(株)という飼料メーカーの研究技術部に所属する獣医師の高木信明と申します。 この度、タイセイ飼料株式会社様のホームページでコラムを執筆する機会をい…
【栄養不足による悪影響(4) 初回排卵の遅延】 栄養と分娩の関係について最後のお話は、卵胞の発育と排卵についてです。タイトルにもある通り最初に結論を言いますと、分娩前の糖=グルコースが不足するよう…
【栄養不足による悪影響(3) 子宮内膜炎の増加】 分娩後の細菌感染による子宮炎、特に「産褥性(さんじょくせい)子宮炎」と呼ばれる、発熱や食欲不振といった全身症状を伴う感染性子宮炎は、乳牛の周産期疾…
脂肪と油糧種子 大豆や綿実は油を含みます(18~23%)が、単純に油を添加したときのような悪影響を起こすことは通常ありません。これは反すうや消化の間に種子からゆっくりと油が放出されるために、ルーメ…
【栄養不足による悪影響(1) 分娩遅延や難産の増加】 分娩前の母牛において特にエネルギーと蛋白質が不足すると胎子が十分成長せず分娩が遅延して、さらに難産になるリスクが高まります。黒毛和牛において、…