獣医/分娩の管理(21) ― 良い牛に育てるために(17)
コラム
●初乳と同じく重要な「臍帯炎の予防」 前回まで長きにわたり、初乳に関する話をしてきました。分娩の管理において、初乳給与は牛の一生を決めると言っても過言でありませんので、その重要性を色々な角度から切…
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●初乳と同じく重要な「臍帯炎の予防」 前回まで長きにわたり、初乳に関する話をしてきました。分娩の管理において、初乳給与は牛の一生を決めると言っても過言でありませんので、その重要性を色々な角度から切…
ホエー チーズを製造するとき凝固しなかった液体はホエーと言います。ホエーの中には、主に乳糖、そのほかβラクトグロブリン、αラクトアルブミン、血清アルブミン、免疫グロブリンが含まれています。 …
––– 初乳に影響を与える環境の要因––– 初乳に関する話もいよいよ残り少なくなってきました。ここまで、以下の通り大きく4つのカテゴリーに分けて話を進めていますが、最後は環境の話になります。 …
はじめに 最適な蛋白質の給与は乳牛の生産性に大きな影響を与えます。しかし、過剰な蛋白質の給与はコストが増加し、生産性を低下させます、蛋白質を給与しすぎると体内に窒素が過剰に蓄積され、尿や糞で排泄さ…
––– 初乳に影響を与える母牛側の要因 (続き)––– ● 血中IgG量 こちらは以前のコラム(初乳中のIgGを増やす方法 –– 2.分娩前母牛へのワクチン投与:http://www.tai…
現場の実例 日本では尿素はおよそ15-20年前に乳牛の飼料に使われました。その後、いくつかの乳牛の牧場において急性尿素中毒の発生の報告があり、徐々に乳牛の給与メニューからは消えていきました。 …
––– 初乳中のIgGが減ってしまう要因 (続き)––– 4.疾病などによる乾乳期間中の体重減少 疾病など何らかの原因によって乾物摂取量が低下する、または低下はせずとも消化吸収に影響があるこ…
硝酸イオン(NO3-) 硝酸イオンは、時々、粗飼料中に高濃度で発生します。しかし、飼料の穀物中に発生するのはごくわずかです。植物における硝酸イオン濃度は、土壌、植物、季節(干ばつ、霜)、または使用し…
–––初乳中のIgGが減ってしまう要因––– 一方、せっかく初乳が確保できてもその乳汁中にIgGが十分量存在しない、というケースもあります。分娩前の母牛の管理において「何をするとより良いか」を知…
はじめに 炭水化物と脂肪は、炭素(C)、水素(H)、酸素(O)の多様な組み合わせで構成されております。一方、蛋白質はこれらの他に窒素(N)も含まれます。この4つの元素は、空気や地殻、動物、ヒトの体の…