獣医/分娩の管理(26) ―次の妊娠・分娩へ向けて(1)
コラム
––– 繁殖障害につながる分娩トラブル ––– これまでの分娩管理のお話は、主に胎子や子牛についての内容でした。分娩前や分娩時、さらには分娩直後の飼養管理や対処によって、子牛が病気になるリスクは変…
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––– 繁殖障害につながる分娩トラブル ––– これまでの分娩管理のお話は、主に胎子や子牛についての内容でした。分娩前や分娩時、さらには分娩直後の飼養管理や対処によって、子牛が病気になるリスクは変…
乳脂肪の生成 乳脂肪率は、動物の種によって大きく異なります。乳脂肪が高いのは海に棲む哺乳類(30~55%)や寒冷な地域に住む動物(ホッキョクグマは31%)などです。家畜の中では水牛や羊(10~12…
––– 改めて環境改善の話––– これまで分娩管理の話の中で「良い牛に育てるために」というテーマで話をしてきました。このテーマは今回で一旦区切りを設けたいと思います。 こちらのテーマにおい…
脂肪代謝 脂肪生成の生化学が少し理解できると乳脂肪の生成と乳脂肪低下のメカニズムが理解しやすくなります。科学の用語で脂肪はトリグリセライドと呼ばれます。これは脂肪が常に3つの脂肪酸と1つのグリセロ…
––– 臍帯炎の予防(3):臍帯処置・消毒 (つづき)––– 細菌が増殖するには水分が必要です。逆に言うと、水分が無ければ細菌はほぼ増えないので細菌感染による炎症は問題になりづらくなります。つまり…
はじめに ほとんどの植物には脂肪はわずかに含まれる程度(1~4%)であるため、反すう動物の飼料に含まれる脂肪は非常に低いレベルであることが一般的です。豚用や鶏用の飼料では脂肪をより多く含みます(5…
––– 臍帯炎の予防(2):分娩環境 ––– このセクションは臍帯炎予防にとって最重要と言えます。 分娩環境を清潔に維持することさえ出来れば、このあとご紹介する臍帯の消毒なども必要ないと言…
カプセル化 脂質や他の物質によるカプセル化は、ルーメン内での分解を減少させ高いバイパス率を牛に供給します。このカプセル化の技術(アミノ酸や尿素など)はたくさんあります。必須アミノ酸の中でメチオニン…
–––臍帯炎の予防(1):分娩経過––– 臍帯炎の予防においてまず何よりも重要なのが「臍帯を子牛に残す」ことです。「え?無くなった方がいいものが残っていた方がいいの?…ん??」と思われた方もいるか…
はじめに 飼料の蛋白質から生産物の蛋白質へ変換する効率はさまざまである。その中でも牛乳は最も効率が良いと言われています(牛乳19~45%・卵20~36%・鶏肉12~16%・羊肉6~10%)。乳量3…